川崎市八ヶ岳少年自然の家
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たのしい八ヶ岳
令和2年度川崎市立小学校の自然教室は残念ながら中止となりました。
「たのしい八ヶ岳~八ヶ岳自然教室」では、八ヶ岳の風が届きますよう自然教室プログラムから情報をお届けします。クイズもありますのでお楽しみください。自然教室でお会いできる日をスタッフ一同心よりお待ちしております。
たのしい八ヶ岳 課題別学習 クラフト作成 星空観察 投稿日:
しおり作り
2021年:たのしい八ヶ岳
投稿日:2021年4月13日
タイトル:梅か桜か はたまた、
(1) これは 梅
17時 30分   5.9℃  天気:◎

こんにちは、八ヶ岳は遅い春が、、と言いたいところですが今年は早い、昨年よりもさらに早く梅や桜が咲き始めました。
以前より地球温暖化の波が来ているお話をしているところですが、例年5月連休に咲く花々が咲いております。

一般的に咲く順番は 梅 → 桃 → 桜の順だそうです
川崎や平地においては言われる通りとなるところですがここ八ケ岳の花々は東北や北海道同様、雪に閉ざされた冬の終わりと共に三種類一気に咲き始めます。「三春」と呼ぶそうです   良い言葉 ☺

梅と桃と桜の花のちがい ~ 花のつき方と花びらの形、花びらの枚数
いずれもバラ科の植物 似ているわけですね

一連の物は基本的に花びらが5枚です。見分けるポイントは花のつき方と花びらの形です

ところでどれが梅?どれが桜? いつも見ている個体ですといいのですが
少し整理してまずは 梅・・・/
・花柄(かへい)がないので枝にくっつくように花が咲く
・花芽が1節に1個なので、たわわに咲くのではなくスカスカした感じ
・花びらの先がまるい

(2) こちらは桜
お次 
・花柄がとても短いので、枝に沿うように花が咲く
・節の中央に葉芽があり、その両側に花芽が1個(1節につき2個)
 おかげか梅よりか見た目華やか
・花びら先端とがっている

さいごに
・花柄がとても長く枝からこぼれんばかりに花が咲く
・花芽が房状につき、花数が多く華やか
・花びらの先が割れている

なるほど、添付画像や自分の周りの個体を見てみてね、、

                                             ではでは (ま)


プリントアウト用PDFファイル(A4横2ページ:343KB)
投稿日:2021年3月15日
タイトル:課題別学習【植物】 ~この時期の代表的な山菜~
10時ごろに撮った写真です。かわいい白い花が見えます。
10時   30分     20℃ 天気:晴れ
皆さんこんにちは
13日の朝頃、自然の家では雪が降り白銀の世界になりました。(午後には雨に変わり半分ほど溶けてしまいましたが…)
雪をかき分けながら歩いているとフキノトウが地面から顔を出していました。なので、今回は冬から春にかけての代表的な山菜【フキノトウ】についてお話ししたいと思います。
【フキノトウ】は、同じ山菜の【フキ】がつぼみから小さな花になっている状態のことを指します。ちょうど2~3月頃にひょっこりと出始めて、枯葉や雑草と比べると鮮やかな黄緑色なので比較的分かりやすいと思います。1・2か月ほどたつと大きな葉と太めの茎になり【フキ】と呼ばれるようになります。雄花と雌花の目分け方のこのようになります。

今年は出てこないかと思っていましたが、無事出てきました。
【雄花】
 ・ 雄花は小花が隙間なく並んで、球形になっている
 ・色は黄色
 ・大きくならずに枯れる
【雌花】
 ・雌花は小花の間に隙間があり、いびつな形である
 ・色は白っぽい、またはムラサキ
 ・大きくなりタンポポに似た種子を飛ばす

【フキ】の語源は諸説あり、冬に黄色い花が咲くことから【冬黄(ふゆき)】⇒【フキ】
葉が大きく笠に用いられたことから【葺く(ふく)】⇒【フキ】などがあります。
山梨や長野では【フキノトウ】は天ぷらやフキ味噌といった和え物にして、【フキ】は煮物にしたりします。
皆さんもこの時期に八ヶ岳に来る機会がありましたらぜひ探してみてください。

                            (よ4)


プリントアウト用PDFファイル(A4横2ページ:578KB)
投稿日:2021年1月15日
タイトル:雨のち雪のち人工雪
(1)八ヶ岳 先週の雪と夕焼け
17時 30分   3.2℃  天気:はれ
1月7日より予定された冬季川崎市中学校自然教室の全校中止はすごく楽しみにしていた中学校の友達と、やはり準備万端で待っていた施設職員とスキー場はがっかりしました。
自然の家は年末年始利用も無事に終えての事でした。しかし1月8日以降の街のコロナ感染状況は目を覆うほどで最後まで可能性を追求しての川崎市の決断は正しいものでした。

少し落ち着いて気持ちも取り直したところで、冬の八ケ岳で是非体験して頂きたいもののひとつに空から舞いおりてくる「雪」があります。私も子ども時代は雪の降る夜は窓から外灯に照らされ降る雪を幾度となく眺めるのが楽しみでした。大人になると反面、翌朝雪かきしないと ↓気が落ち込むのですが、、

まずは「水の循環」から始めます。地球の大気(空気)は「水蒸気」を含んでいることはご承知の通り、海や湖の表面、地面からの蒸発、植物からの蒸散により供給され空気に含まれる量は「湿度」で表されています。じゃ、雨ってのはその量が100%以上で水滴になり空から降ってくるのか? ではありません。その状態は「飽和」で水蒸気が凝結して微小な水滴を形成する「雲」のことを指します。次に「雨」は空気中の塵、エアロゾル粒子等「凝結核」により水滴となる。(ほこりの無い非常に清浄な空気中では湿度430%まで水滴は自発形成されない)で、雨となり地上にザーッと降る。海洋の積雲では吸湿性の海塩粒子が大活躍して大きな粒子がすぐに生成され20~30分でスコール! なりますよね。

(2)雪の結晶 出典:Wikipedia
ようやく来ました「雪」それから「雪の結晶」が今回のメイン。今まで同様の経過をたどった水蒸気は大気の気温、湿度の環境条件により大きく形を変え結晶する。基本、六角の形状だが分類すると100種類以上、簡単に同じものはない、ほどのパターンとなります。
川崎市でもこの冬、雪の予報が出たら外で待ち構えていて腕等に舞い落ちる空の芸術品「雪の結晶」を観察してみて下さい。肉眼で確認できますから(^^)。
雪の結晶は「天から送られた手紙」・・・(雪の結晶を1936年世界で初めて人工的に作成した北海道帝国大学 中谷宇吉郎氏)
「スキー場の人工雪」1980年代より雪の少ないスキー場では人工降雪機が活躍しており今ではメインに活躍するゲレンデもあるほどです。-2℃以下でスノーマシンより噴出された圧縮空気と霧状の水が凍って球状の氷の粒が出来ます。これは水抜けが良くゲレンデには好都合ですが自然現象の雪とは質的に異なるものです。
「雪害と地球温暖化」先日の北陸方面の豪雪は雪に慣れていたはずの方々をも驚かせる事態となりトラブル続出でしたね。通行止めの場所が鉄橋の上ならばぞっとしますよね。地球温暖化の抑制も欠かせないことを実感します。

                        ではでは (ま)


プリントアウト用PDFファイル(A4横2ページ:510KB)
過去の更新履歴:
最終更新日:2021年04月14日
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